“VR ZONE SHINJUKU”をひと足早く体感 『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』や『マリオカート アーケードグランプリVR』など魅惑のアクティビティの魅力

“VR ZONE SHINJUKU”をひと足早く体感 『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』や『マリオカート アーケードグランプリVR』など魅惑のアクティビティの魅力をリポート
●まさに、取り乱さんばかりに遊び尽くしました!
 2017年7月14日、日本が世界に誇る一大歓楽街である東京・新宿 歌舞伎町にバンダイナムコエンターテインメントによる最新エンターテインメント施設“VR ZONE SHINJUKU”がオープン。その営業開始に先駆けて、報道関係者を対象とした内覧会が7月12日に行われました。


 “超現実エンターテインメント EXPO”と銘打たれた“VR ZONE SHINJUKU”は、16種類のアクティビティが楽しめる国内最大級のVRエンターテインメント施設。バンダイナムコエンターテインメントが昨年お台場で展開した期間限定の施設“VR ZONE Project i Can”をさらに大々的に展開したものとなる。施設内で楽しめるのは、“VR ZONE Project i Can”で展示されていた6種類のアトラクションに加え、“VR ZONE SHINJUKU”から新たに追加された7つのアトラクション。そして、VRゴーグルをつけずに楽しめるアクティビティ3種類の合計16種類。そのラインアップを紹介すると以下となります。

■“VR ZONE SHINJUKU”にて初公開のVRアクティビティ
エヴァンゲリオンVR The 魂の座』
マリオカート アーケードグランプリVR』
ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波
『極限度胸試し ハネチャリ』
『釣りVR GIJIESTA(ギジエスタ)』
『恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル』
『近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds』(※8月から設置予定)

■“VR ZONE Project i Can”(東京お台場)から継続設置のVRアクティビティ
『急滑降体感機 スキーロデオ』
『ホラー実体験室 脱出病棟Ω(オメガ)』
『極限度胸試し 高所恐怖SHOW』
『VRシネマティックアトラクション アーガイルシフト』
『VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎』
ガンダムVR ダイバ強襲』

■VRゴーグルを着用しないアクティビティ
『巨大風船爆発ルーム パニックキューブ』
『バーチャルリゾートアクティビティ トラップクライミング
『バーチャルリゾートアクティビティ ナイアガラドロップ』

 “VR ZONE SHINJUKU”では、“さあ、取り乱せ。”という、なんとも刺激的なキャッチコピーが採用されているが、まさにVRならではの没入感を堪能できそうなラインアップと言える。内覧会に先駆けて登壇したコヤ所長とタミヤ室長の「“VR ZONE Project i Can”での知見を活かして、VRのパワーなどを極限まで上げて作り上げました。取材の前に、まずはコンテンツを楽しんでください!」というアツいコメントからも、自信の程が伺える。何はともあれ、VRは体験してナンボ! というわけで、“VR ZONE SHINJUKU”にて初お目見えする、新規VRアクティビティの体験リポートをお届けする(8月稼動の『近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds』のみ内覧会では出展されず)。

 ちなみに、体験リポートの前に気になる料金のことをご説明しておくと、“VR ZONE SHINJUKU”では、1day 4チケットセットが4400円[税込]で、入場チケット大人が800円[税込]、入場チケットこども(13歳未満)が500円[税込]となる。多くの方が選択することになるであろうと思われる1day 4チケットセットは、入場+4色のアクティビティの体験チケット。16種類のアトラクションはそれぞれ色分けされており、各1色ずつ体験できるというスタイルだ。各種アトラクションはネットで予約できる模様。さらに追加で遊びたければ、VRアクティビティ当日チケットが1200円[税込]で購入可能。エクスプレスチケット1000円[税込]もあるようだが、基本は予約優先となるようだ。

 というわけで、6種類の新規VRアクティビティの体験リポートをお届けしよう。

■『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』
 “VR ZONE SHINJUKU”の注目VRアクティビティのひとつと目される『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』は、エヴァンゲリオンに搭乗して第10使徒 ゼルエル(テレビシリーズでは第14使徒)に立ち向かうという、まったくもってファンにはたまらない内容。以前の体験会でも冒頭部分は遊べたのだが(⇒記事はこちら)、今回いよいよフルバージョンがお披露目となった。

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 いざVRの世界に入るや、記者はエントリープラグ内のコクピットに。専用シートのすぐれたフィット感も相まって、まさに“魂の座(コクピット)”にいるかのような“体感度”はかなりのもの。この専用シート、相当なスグレモノのようで、地上に向かってグングン上昇していくスピード感なんかも迫力満点。視覚に体感が加わると、さらに激しくリアリティーが増すという適例であろう。なお、『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』は最大3人までの協力プレイが可能で、プレイヤーはそれぞれ3機のエヴァに乗り込む(初号機・零号機・2号機)。今回記者は、3人でプレイに臨むことになったのだが、イヤホンからは「おお!」、「すごい!」という感嘆の声が漏れてきたのも無理からぬところ(同じように記者も声を出していたわけですが)。

 ちなみに、ちょっと話が脇道にそれますが、“VR ZONE SHINJUKU”の多くのアクティビティは複数プレイが可能で、マイクにも対応。ほかのプレイヤーの声が聞こえてくるのは、“いっしょに遊んでいる感”を醸し出すのはもちろんのこと、“臨場感”のためにも効果的なのではないかと思われる。なにしろこのアクティビティは、“初心者がエヴァに乗り込んで戦う”という設定なので、驚きの感覚はリアリティーがあるのだ。初心者ということで思い出したが、記者のシンクロ率は10.7%と一般人としては至ってふつう。ガイド役の女性が「高いシンクロ率を見せる人がいます!」とのことで、人によって若干異なるようだ。シンクロ率が高くなるとどうなるかは……ちょっと宿題とさせてください。

 というわけで、この“発進シークエンス”だけで掴みはオーケーといったところで、「地上で使徒と戦えるのかあ!」と思うと期待はいや増すばかり。さっそく地上に飛び出すと、目の前には巨大な“ゼルエル”が! 「こわーい!」という声も聞こえてきたが、人類のためにやらねばならんのです! と、ここで冷静になってエヴァの操作方法を説明すると、移動は左右のレバーを前に傾けると前進、後ろにすると後退、左右でそれぞれ右左……といたってわかりやすいもの。攻撃方法は、顔の向きで“レティクル(照準)”を合わせ、右トリガーで射撃となる。用意された武器はアサルトライフルと、ガトリングガン、N2ミサイルの3種類で、どの武器になるかはランダムで決まるとのこと。弾数が尽きたときは武器庫から新たな武器を装備して戦うことになる。

 と、操作自体はシンプルでわかりやすいものなのだが、そこに“臨場感”が加わってくると様相が違ってくる。とにかく焦ってしまって、移動すらおぼつかなくなるのが情けないところ。しかも相手は一説には“最強の使徒”とも言われる“ゼルエル”とあっては、3人の共闘も虚しく敗れ去ることに……。最後は“ゼルエル”に襲いかかられるところでゲームオーバーとなった。「つぎこそはリベンジを!」と誓いつつ、現実世界に帰ってきたのでした。



■『マリオカート アーケードグランプリVR』
 国民的な人気を誇る『マリオカート』がVRに! さぞや相性がよいのでは……との期待は裏切られることなく、ワクワクのご機嫌なアクテビティだ。ひとたびヘッドマウントディスプレイを装着するや、眼前にはテレビ画面越しに見てきた『マリオカート』のコースが広がり、それだけでもう感動。周囲を見回すと、マリオやヨッシーなどおなじみのキャラクターがスターティンググリッドについており、いやがうえにも気分が高まる(ちなみに筆者のキャラクターはヨッシー)。

 レースなので、もちろん誰よりも早くゴールをすることが目的となるのだが(当たり前)360度広がる圧巻の景色についついレースのことを忘れてしまうのも無理のないところ。水浸しのコースを走っているかと思えば、クッパキャッスルを彷彿させるような灼熱のコースに様変わりし、トンネルをくぐるとスチームパンクな景色が広がるなど、コースを見ているだけでも決して飽きることがない。加えて、各所には噛みついてくる巨大パックンや徘徊するボム兵など、行く手を妨げるギミックも充実。これらはできれば引っ掛かりたくないもの。目の前をパックンの大きな口で塞がれたときは、思わず声を上げてしまうほどの臨場感。

 また、本作にはシリーズで欠かせないアイテム存在するが、VRになったことでアイテムを使った戦略性もアップ。今回のプレイでは“緑こうら”と“バナナ”、“ハンマー”が使えたのだが、360度好きな方向に投げれるようになったため、追い抜こうとする真横の相手への攻撃も出来るようになった。各アイテムはコースの上に浮いている風船に吊るされているのだが、それを自分の手を伸ばして取る必要があるのも、VRならではの醍醐味と言えるだろう。とにかく楽しい1作だ。



■『ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波
 『ドラゴンボール』好きならずとも、誰でも一度は夢見たであろう(きっと!)、悟空たちの必殺技“かめはめ波”を撃てる本作(VR空間で)。遊びかたはシンプルで、自身の体を使って決められたアクションを取ると、身体に身に着けたデバイスが動きを感知し、かめはめ波や気弾が手から放たれる。プレイは最大4人まで対応しており、2種類の技を相手プレイヤーにぶつけて、制限時間までにより多くのプレイヤーを倒した者が勝ちとなる。ちなみに、気弾は相手にダメージを与えられないが、ぶつけると相手のかめはめ波をキャンセルさせられる。逆にかめはめ波は、当てられると相手を一撃で倒せるが、気を溜めるなど複数のアクションが必要で、しっかり狙わないと相手に当たらない。そのため本作では、いかに相手のかめはめ波を封じつつ、自身は素早くかつしっかりとかめはめ波のアクションが取れるかが重要になってくる。

 そんな本作では、とにかく技を放った際の爽快感がたまらない。相手プレイヤーにうまく技を当てられたらもちろん気持ちがいいが、たとえ外しても気弾が当たった岩が派手に吹き飛んだり、かめはめ波で地面がえぐれたりといった演出があり、技を放つたびにスカッとさせてくれるのだ。また先述したように、かめはめ波は一撃でも食らうと倒されてしまうのだが、一定時間が経てば復活するため、制限時間いっぱいゲームを楽しめるようにもなっているのもうれしい。加えて、本施設1階の売店で購入できる“仙頭”をやられた際に食べれば、気が溜まった状態で素早く復活が可能という、意外な復活法も存在する。対戦の前には技を放つ修行(練習)の時間もあるのだが、そこでは悟空、ベジータ、ピッコロ、クリリンのうちひとりの弟子になって技を教えてもらえるので、好きなキャラクターと修行することでより本作を楽しめるだろう。



■『極限度胸試し ハネチャリ』
 羽の付いた木製の自転車をこいで、制限時間以内に遥か頭上にある天空場を目指す『極限度胸試し ハネチャリ』。プレイヤーは、自転車を模したシートに乗ってペダルをこぎ、風に乗って空を飛んでいくことになる。“極限度胸試し”とのタイトルにあるように、なかなかにスリリングなタイトルで、スタートでいきなり崖っぷちに立たされることになり、VRならではのドキドキ感が味わえる。自転車に乗ったままいきなり崖を落ちるかのようなスリルは、ほかでは体験できないものだ。前方から吹いてくる強い風が、“落ちる”という感覚をよりリアルにする。

 プレイ中は、天空場に向かうには崖のあいだを通ったり、洞窟を抜けたりと、さまざまな障害を越える必要があるので、自転車の操作がとても重要。ペダルをこぐことで上昇し、こぐのを止めると落下。さらに、ハンドル操作で進行、停止したり、左右に曲がったりと、うまくハンドルを操作してぶつからずに先へ進まなければならないのだ。

 ただし、本作は障害物にぶつかったり落ちてしまってもゲームオーバーにはならず、途中からゲームが再開される。制限時間はあるが、時間内であれば何度でもやり直しができるので、慌てずに自分のペースで先に進んでいくのがいいだろう。また、自転車の操作に慣れた方には、ぜひまわりの景色にも注目してもらいたい。本作は広大な自然を舞台にしているので、上空から見た大自然の景色は恐怖だけでなく感動も与えてくれる。ゴールを目指すのもありだが、本作は景色を楽しむだけでも十分プレイする価値のある1作だ。


■『釣りVR GIJIESTA(ギジエスタ)』
 ルアーと網を再現したデバイスを使って遊ぶ本作は、実際にルアーを振ることで釣り糸を飛ばせたり、リールを巻いて魚を引き寄せ網で魚を捕ったりと、まさにリアルな釣りをVR空間で楽しめる。基本は、ふたりで競う形式となっているようで、釣りを楽しむのに加えて、制限時間内に釣り上げた魚の数と大きさをそれぞれ競うことになる。魚は水面から影が見えているので、とにかく魚が集まっているところに糸を飛ばして確実に魚を釣るのもよし、大きな魚影に向けて飛ばし大物を狙うのもよしと、楽しみかたも人それぞれだ。

 また、本作には複数の疑似餌があり、疑似餌を変えることで魚がかかりやさも変化。そのほか、魚は大きくなるほど抵抗が強く逃げられやすいなど、釣りならではこだわりが詰め込まれているアクテビティとなっていた。

 ちなみに、筆者はプレイ時に86cmの魚を釣り上げたが、サイズ的には相当大きかったようで見事記録を更新。見るからにデカい魚を釣り上げた瞬間は何とも言えない達成感が込み上げた。本作をプレイする際は、ぜひ90cm越えを狙ってほしい!



■『恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル』
 恐竜が棲息すると言われる禁断のジャングルに飛行機が墜落。プレイヤーはサバイバルのためにジャングルから脱出を図ることに。恐竜とホラーが合体した本アクティビティの大きな特徴は、移動に“スタンディング・スクーター”を使用する点。スクーターでジャングルを移動していくのはなかなかに快適……と思いきや、フィールドはまったくの漆黒で、そこかしこに恐ろしげな恐竜の姿が。しかも何か人を食べているような……。こちら、最大8人でのプレイが可能だったのだが(今回は4名でプレイ)、そこかしこから阿鼻叫喚の声が。しかも、“スタンディング・スクーター”はバッテリーの容量が決まっているから、さらにやっかい。「早くこのジャングルから抜け出したいけど、バッテリーの残りが尽きたらどうなるんだろう」ということで、ハラハラドキドキ感が増すのだ。けっきょく記者は、バッテリーの残りが尽きて、スクーターが停止。恐竜に食われるところでゲームは終了となった。到底バッテリーの残りがあるうちにゴールまでたどり着くとも思えないが、バッテリーを補充できるのか、それともゴールまでたどり着けるのか……真実は闇の中。


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